いさぽん公式WEB以前はVMWare-Toolsという仮想CDROMからインストールするようになっていたゲスト用ツールですが、現在はオープンソースのものを使用するようになっています。
$ pkg install open-vm-tools
# /etc/rc.conf に vmware 周りの設定を追加する
$ sysrc vmware_guest_kmod_enable="YES"
$ sysrc vmware_guestd_enable="YES"
# vmware-kmod では vmmemctl.ko, vmblock.ko がロードされていればされていればOK
$ service vmware-kmod start
$ kldstat | grep vm
vmmemctl.ko
vmblock.ko
# vmware-guest では vmtoolsd が起動していればOK
$ service vmware-guestd start
$ ps -fU root | grep vmware
/usr/local/bin/vmtoolsd -c /usr/local/share/vmware-tools/tools.conf -p /usr/local/lib/open-vm-t
仮想マシンの設定の「共有フォルダ」で指定したホスト側のディレクトリをゲストOSのFreeBSDからアクセスできるようにします。アクセスするには fuse.ko をロードする必要があるのでloader.confで指定します。
fuse_load="YES"
次に fstab でマウントできるように指定します（見やすくするために複数行にしていますが、実際には1行で書いてください）。
.host:/
/mnt
fusefs
rw,mountprog=/usr/local/bin/vmhgfs-fuse,allow_other,uid=1001,failok
0
0
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| .host:/ | 必ず ".host:/" で始まります。仮想マシンの共有フォルダのプロパティの「名前」で指定したフォルダの名前になります。"/" のみを指定した場合、すべての共有フォルダが有効になります。 |
| /mnt | マウントする位置。ゲストOS内のフォルダを指定します。 |
| fusefs | ファイルシステムタイプ。fusefs固定です。 |
| rw,mount... | rw,mountprog=/usr/local/bin/vmhgfs-fuse,allow_other,uid=1001,failok 固定だと思ってください。uid=1001についてはマウントしたディレクトリのアクセス権を持つユーザーを指定します。 |
| 0 | dumpの項目です。バックアップ対象にしないので0固定です。 |
| 0 | passの項目です。起動時にfsckをするかどうかですので0固定です。 |
xorgやウィンドウマネージャをインストールしたらmoused,dbus,haldを有効にします。
# マウスデーモンを有効にする
$ sysrc moused_enable="YES"
$ sysrc moused_type="auto"
$ sysrc moused_port="/dev/psm0"
# dbus, hald を有効にする
$ sysrc dbus_enable="YES"
$ sysrc hald_enable="YES"
xorgの設定ファイルでキーボード、マウス、グラフィックスドライバを設定します。
# 日本語キーボードのレイアウトに設定しておく場合は以下の項目を追加
Section "InputDevice"
Identifier "Keyboard0"
Driver "kbd"
Option "XkbRules" "xorg"
Option "XkbModel" "jp106"
Option "XkbLayout" "jp"
Option "XkbOptions" "ctrl:nocaps"
EndSection
# マウスは vmmouse を使用する
Section "InputDevice"
Identifier "Mouse0"
Driver "vmmouse"
EndSection
# グラフィックスドライバーは vmware を使用する
Section "Device"
Identifier "Card0"
Driver "vmware"
# BusIDはおそらく 0:15:0 で良いかと思いますが、下記の方法で調べることができます。
BusID "PCI:0:15:0"
EndSection
$ pciconf -lv | grep -b3 display
1276-vgapci0@pci0:0:15:0: class=0x030000 card=0x040515ad chip=0x040515ad rev=0x00 hdr=0x00
1362- vendor = 'VMware'
1388- device = 'SVGA II Adapter'
1423: class = display
1448- subclass = VGA
